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西洋医学との違い 漢方医学の特徴を、現代医学の特徴と比較しながらまとめる。 (1) 自然哲学思想 現代医学は、ルネッサンスの影響を受けた、自然の真理を客観的、絶対的に分析する自然科学を土台に発達した医学である。それに対して漢方医学(養生学)は自然の現象から哲学が産まれ、それを人体の生理、病理の考え方に取り入れた、いわば自然哲学を土台に発達した医学であるといえる。 (2) 総合的思考 自然科学にその根拠を求める現代医学は、要素還元主義的分析を行い、それが現代の技術革新と重なり、めざましい発展をとげてきた。それに対し漢方医学(養生学)は、人体の局所にとらわれるのではなく(要素に還元するのではなく)、常に人体を一つの統一性を持った有機体として捉え観察研究して発達してきた医学である。 (3) 相対的認識法 現代医学は,ある現象の捉え方を普遍化、絶対化することにより、客観化と定量化を進め発達してきた。すなわち、さまざまな生体現象を数値として扱い客観的評価基準を尊重する。漢方医学(養生学)は一人一人に基準を置き、その人の中での調和や平衡を重視してきた。いわゆる絶対的な基準を持たない相対的認識に基づく医学である。 中国古代の養生功法と西洋の体育訓練との根本的な区別は外の筋、骨、皮を訓練するばかりでなく、内の精、気、神をも訓練する事にある。ここでは特に神を訓練することが鍵とされる。精神が高度に集中し、静かな境界に入る以外に、意志の力で気を丹田(「気海」とも呼ばれる)に導き、経絡に沿って全身に流れることはできない。 長期的な発展の中で、中国古代の養生法は各種の思想、特に道教の思想の影響を受けて、やっと現代の養生法に変わったが、ずっと天人統一、心身統一の観点を保ち、動と静の結合、内功と外功の結合、体の運動と呼気の運動の結合、保健と病気の防止や治療との結合、修身と養性の結合という基本的な特徴を保っている。古代の養生功法は大抵簡単で、本人の健康情況によって選んだほうがよい。長期的に練習を続けさえすれば、きっと保健、病気治療、寿命延長などの効果がある。これは既に古人の実践により証明されたものであり、時代の変更によって価値を失うものではない。養生医学つまり西洋医学で言う予防医学については、漢方医学は西洋医学よりも明らかに優っていると言えるでしょう。漢方医学は元々人間全体を診る医学であり、医食同源の言葉からも解るとおりに病を生活と密接につなげて考えています。それに対し現在の西洋医学をみると養生知識は断片的であり、全く体系化されていません。実際に漢方薬が有効である、易感染性児童つまり病気になりやすい児童の体質改善や、高齢者の虚弱体質の改善、冷え性の改善などでは、西洋薬に類似薬効を見出せるものが無いと言えます。現在高齢化という社会の変化に伴い、生活習慣病が著しく台頭して来ています。そのため、ますます養生や自己管理の重要性が増し、漢方医学の必要性が拡大してきています。 上述の通り、人間の普段の養生が重要である。病気にいたる因子が既に体内に潜伏しながらも、発症していない状態では、自分の健康を過信し、実際の健康状態を軽視しがちである。潜伏している因子を除去しなければ、身体が疲弊する。人間は、往々にして発症してから治療に掛かる。身体を厚い氷のように丈夫にしたいならば、日常的に養生に注意を払わなければならない。そうすれば疫病に罹った場合、程度は軽くてすむ。日常的には、どのように養生をすればよいか?まず陰陽五行の人と自然とのバランス調節を理解し、人*時*場により適切な方法をもって養生しければ、「天人相応」に達することができる。 |